こどもの斜視
通常何かを見るとき眼球は左右同じ方向に動きます。
しかし、斜視の場合は片方の目は眼球が視線の方向に向いているのに対し、もう片方の眼球が視線とは異なる方向(内側、外側、上、下)に向いています。
斜視は乳幼児期の強度の近視であったり、弱視や遠視などで目の筋肉バランスが乱れてしまうことにより発生します。
また、外傷による斜視もあります。
症状
●片方の黒目が内側に寄る
●片方の黒目が外側に寄る。
場合によってはたまにしか寄らないケースもあり、しっかり物を見ている時は視線がずれないのに対し、眠いときや疲労時に、どこを見ているのか分からない目つきになることがあります。
●外斜視や内斜視に、上下のずれが加わることが多い。
上下のずれが大きいケースは、何かを見るとき見えずらいため、首をかしげる仕草が増えることがあります。
こどもの弱視
人間は生まれた時からはっきり目が見えているわけではなく少しずつ視力が発達してきます。小児期に網膜に鮮明な像が映らないことによって、なにかを見るのに必要となる脳の一部機能の発達が進まなくなり起こります。
0〜7歳くらいの間(3歳児健診などで)に発見できれば弱視が改善することも多いですが手遅れになると(視力の発達期を過ぎると)どんなコンタクトレンズや眼鏡を使用しても視力が上がらない病気です。
症状
日常生活が困難になるくらいよく見えないのが弱視の特徴ですがこどもが見えにくいと訴えるケースは少ないので3才児健診や学校検診ではじめて指摘されることが多いのも特徴です。
両方の目が弱視の場合、見ているものに極端に顔を近づけて見たり、見ているものから顔を遠ざけると嫌がる様子が見られます。
片目のみが弱視のケースは、視力が良いほうの目では正常にものが見えているため、周りも気づきづらい状況となります。
こどもの近視
症状としては大人と同様近くのものはよく見えますが、遠くのものはぼやけたように見えます。
原因としては親からの遺伝で子供も近視になるケースと読書や勉強、テレビゲーム等、近くでものを見るという行動を長時間続けることによる近視が主です。
こどもの遠視
目に入ってきた光が網膜より後ろで像を結んでしまうのが遠視です。
近くのものも遠くのものもピントが合わなくぼやけて見えてしまいます。
生まれたての赤ちゃんは、自分の力で目を上手に動かすことができなく、視力も弱いのです。
毎日ものを見ながら成長することで、だんだんと視力が発達していきます。
しかし、生まれつき遠視の場合、ものをぼんやりと見ているため視力の発達が進まず弱視になってしまうケースもあります。
さらに、ピントが合わない状態でものを見続けると、きちんと見えていないため、眼球が内側に寄り、遠視から斜視に発展してしまう恐れもあります。
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