緑内障とは、眼圧の上昇等が原因で視神経が刺激され、視野が狭くなる疾患で、一度障害を受けた視神経は、再生されないため、失明の危険を伴う疾患です。
大きく分けて、突発的に眼圧が上昇して急激な眼痛・頭痛・視力低下などの症状が出てくる閉塞隅角緑内障と、少しずつ眼圧が上がって、視野が狭くなっていく開放隅角緑内障の2種類があり、一般的に緑内障とは開放隅角緑内障を指すことが多いです。
緑内障の治療は症状の進行をさせないために眼圧を低い状態に維持することが有効な手段とされています。
治療法としては薬物療法、病気の進行度合いによってはレーザー治療、手術が行われます。
薬物治療は眼圧を下げることを目的に行います。眼圧を下げる薬は、房水の量を減らしたり、房水の流れを良好にするために使われます。
まず点眼薬から治療を始め、1種類の薬で経過を見ながら状況に応じて薬を変えたり、2〜3種類の薬を併用することもあります。
急性緑内障であったり薬物療法で眼圧コントロールが十分に出来ていない場合、手術やレーザー治療が必要になります。
当院では緑内障の早期発見をするために眼圧、視野眼底カメラの機器を準備しています。
日本人では、40才以上の17人〜20人に1人、70才以上の10人に1人が緑内障と言われています。
緑内障は自覚症状のないまま悪化していくことが多いため、最低1年に1回検診されることをお勧めします。